模試を上手に使う!無理なく続ける中学受験とモチベーション管理

モチベーション

中学受験を目指すお子さんを持つ親にとって、受験期間は子どもだけでなく、家族全体が試される時間です。特に「模試」は、子どもの学習成果を測る重要な指標であると同時に、親にとってもモチベーションを維持する上で非常に役立つツールです。今回は、中学受験において模試を上手に使い、子どものモチベーションを無理なく維持し、続けていくためのポイントを親目線でご紹介します。

模試は受験の道しるべ

模試は、子どもが現在どのくらいの実力を持ち、志望校合格のためにあとどれくらい頑張ればよいのかを具体的に示してくれます。塾に通っているお子さんなら定期的に模試を受けているでしょう。重要なのは、この結果を単に成績が良い・悪いで判断するのではなく、具体的な対策につなげることです。

模試の結果をもとに塾の先生とよくコミュニケーションを取り、お子さんの弱点や伸び代を明確に把握しましょう。例えば、「算数の図形が弱い」という具体的な課題を認識したら、塾の先生に相談して特別な対策や自宅でのサポート方法を教えてもらうことができます。

また、模試には特徴があり、例えば四谷大塚が実施する合不合判定テストは難易度が高めである一方、首都圏模試は比較的偏差値が高く出やすい傾向があります。こうした模試ごとの特徴を把握し、子どもに伝えることで、「今回の模試は難易度が高いから結果が厳しくても大丈夫」といった心理的なフォローが可能になり、モチベーション管理につなげることができます。

模試結果を子どもとどう共有するか

親が模試の結果に対して過敏に反応してしまうと、子どものモチベーションが下がる原因となります。まずは親が冷静になり、結果を子どもに伝える際には、できた部分を先に伝え、次の課題については「次はここを頑張ろう」と前向きなトーンで話すことが大切です。

模試は「成功・失敗」の判定ではなく、「次の成長のためのヒント」として捉えるようにお子さんに伝えましょう。模試を通じて具体的な課題をクリアし、それが成果につながる経験を繰り返すことが、子どもの自信とやる気を高めます。

無理なく継続するためのモチベーション管理

受験勉強は短期間の勝負ではなく、長期戦です。そのためには無理なく継続できるモチベーション管理が必須です。子どものモチベーションは常に一定ではありません。特に小学5年生から6年生にかけては成績の伸び悩みや模試の結果によって気持ちが揺れやすい時期です。

ここで重要なのが、「短期目標」と「長期目標」を分けて設定すること。模試を短期的な目標に据えて、「今回はこの単元の点数を5点アップしよう」など具体的で達成可能な目標を作ります。達成感を味わうことでモチベーションを維持しやすくなります。

一方で、長期的には「志望校合格後にどんな楽しい学校生活が待っているか」を具体的に想像させる工夫をするとよいでしょう。学校見学会や文化祭など、実際の学校生活に触れる機会を作ることも効果的です。

塾との連携を上手に使う

模試を効果的に活用するには、通っている塾との連携が欠かせません。塾の先生は多くの受験生を見てきているプロであり、模試の結果をもとに最適なアドバイスをくれます。塾と家庭で共通認識を持ち、同じ方向を向いてサポートすることで、子どもの安心感にもつながります。

例えば、模試後に必ず塾で面談をする機会を設け、具体的な改善点や取り組みを確認しましょう。さらに、自宅学習と塾の課題をしっかりリンクさせることで効率的な勉強が可能になります。

親自身のモチベーション管理も大切

最後に、受験生を支える親のモチベーション維持も忘れてはいけません。親が焦ってしまうと、その焦りは子どもにも伝わります。親自身が落ち着いて、「一緒にがんばろう」というスタンスを維持するために、同じ立場の親同士での情報交換や、塾主催の保護者向けセミナーに参加することもおすすめです。

おわりに

模試は、結果に一喜一憂するのではなく、着実な成長のためのツールとして親子で上手に活用しましょう。塾と連携を取りつつ、短期目標をクリアしていくことで子どものモチベーションを無理なく維持できるはずです。親子で楽しみながら成長していける受験生活を送ってください。

この記事を書いた人
education-writer

早稲田大学卒|教育×AI×デジタルマーケティング
中学受験で挫折を経験しながらも、高校受験で第一志望に合格。その経験を活かし、子どもたちの中学受験において「幸せな受験体験」を目指し試行錯誤を重ねる。
現在は、デジタル技術やAIを活用した教育・マーケティング分野の最新情報を発信。EdTechやSEO、DX戦略に関心があり、受験生の学習効率向上や教育業界のデジタル変革を支援。

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