算数が苦手な保護者も安心!ChatGPTを使った中学受験の算数サポート術

中学受験

中学受験で中堅校を目指すご家庭では、算数が大きな壁になることがよくあります。「親も算数が苦手で、子どもに教えるのが難しい…」そんなお悩みを抱える保護者の方に朗報です!AIツール「ChatGPT」を上手に活用すれば、算数の宿題や特殊算のサポートが驚くほどスムーズになります。

本記事では、算数が苦手な保護者向けにChatGPTの効果的な活用法を具体的にご紹介します。ぜひ、最後まで読んで、ChatGPTを中学受験の算数学習に役立ててください。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIによって開発された、大規模言語モデルを使った対話型AIです。質問を入力すると自然な文章で答えてくれるだけでなく、文章作成、翻訳、要約など、様々なタスクをこなすことができます。

特に、中学受験で頻出する特殊算(つるかめ算、旅人算、流水算など)も簡単に説明できます。保護者の方がお子様に算数を教える際に、大きな助けになるでしょう。  

保護者がChatGPTを活用するメリット

ChatGPTを活用することで、保護者の方には以下のようなメリットがあります。

  • 解答プリントが見つからなくても安心! 算数の問題をスマホで撮影してChatGPTに入力するだけで、AIが瞬時に解答を提示してくれます。  
  • 塾特有の解法(つるかめ算や旅人算など)にも対応 中学受験算数の定番である特殊算も、方程式を使わない解き方をAIが具体的に説明します。  
  • 子どもへの説明が格段にわかりやすくなる! 保護者の方が理解しやすい解説文をAIが提供してくれるため、お子様にもスムーズに教えることができます。  
  • 子どもの理解度に合わせて、解説のレベルを調整できる! ChatGPTに「小学生でも理解できるように簡単に説明して」と指示すれば、お子様にもわかりやすい言葉で解説を生成してくれます。   

ChatGPTを使った宿題サポート

ChatGPTは、様々な方法で算数の宿題をサポートすることができます。

  • 解答の確認 解答プリントが見つからない場合や、お子様が自分の解答に自信がない場合、ChatGPTに問題を解かせて、解答を確認することができます。
  • 解説の提供 お子様が問題の解き方がわからない場合、ChatGPTに解説を依頼することができます。ChatGPTは、お子様の理解度に合わせて、わかりやすい言葉で解説を提供してくれます。
  • 類似問題の作成 ChatGPTに「この算数の問題に似た新しい問題を作ってください」と依頼することで、類似問題を作成し、お子様に繰り返し練習させることができます。  

算数が苦手な保護者のためのChatGPT活用法

算数が得意でない保護者の方が、お子様に算数を教える際のステップを紹介します。

  1. 問題文をChatGPTに入力する。
  2. AIの解説を読み、ポイントを整理する。
  3. お子様に分かりやすく伝えるため、ChatGPTに「小学生でも理解できるように簡単に説明して」と再度依頼する。
  4. さらに、ChatGPTに「この問題を解くためのポイントは何ですか?」「他に同じような問題はありますか?」などと質問することで、より深い理解を得る。  

実際にやってみましょう。ここではGPT-4.5を使ってみます。

プロンプト

【問題】
家から学校までの道のりは1.8kmあります。太郎くんは、行きは毎分60mの速さで歩きましたが、帰りは毎分90mの速さで歩いて帰りました。太郎くんの行きと帰りを合わせた平均の速さは毎分何mでしょうか。

この問題を理解できない小学5年生に対して、中学受験における、プロ塾講師のわかりやすい教え方をお願いします。

回答

プロ塾講師が小学5年生に教えるときには、難しい問題を簡単に、分かりやすくすることがポイントです。以下のように説明してあげましょう。


【ステップ①】問題をやさしく整理する

まずは、難しい言葉や数字を整理してみよう。

  • 家から学校までは、全部で 1.8km あります。
    • 1km=1000m だから、1.8km=1800m だね。
  • 太郎くんのスピードは、
    • 行きは1分で60m
    • 帰りは1分で90m

まずここまで分かったかな?


【ステップ②】行きと帰りの時間をそれぞれ出す

「平均の速さ」を求めるときは、次の式を使います。 平均の速さ=ぜんぶのきょりぜんぶの時間平均の速さ=\frac{ぜんぶのきょり}{ぜんぶの時間}

  • 「ぜんぶのきょり」は、行きも帰りも1800mなので、
    • 1800m(行き)+1800m(帰り)=3600m
  • じゃあ、「ぜんぶの時間」を計算してみよう!

■ 行きにかかった時間は?

  • 速さは毎分60m →「60mで1分」
  • 1800mは何分?

1800÷60=30分1800 ÷ 60 = 30分

つまり、行きは 30分 かかります。


■ 帰りにかかった時間は?

  • 速さは毎分90m →「90mで1分」
  • 1800mは何分?

1800÷90=20分1800 ÷ 90 = 20分

つまり、帰りは 20分 かかります。

ここまで大丈夫かな?


【ステップ③】行きと帰りを合わせた平均の速さを計算する

  • 全部のきょり:3600m
  • 全部の時間:30分+20分=50分

では、「平均の速さ」を出しましょう! 3600m÷50分=72m/分3600m ÷ 50分 = 72m/分

つまり、答えは 毎分72m です。


🌟 ポイント(まとめ)

  • 平均の速さは、『全部のきょり』を『全部の時間』で割る。
  • 行きと帰りの距離は同じでも、速さがちがうときは、それぞれの時間を計算して合計することが大切。

このように、順序立てて、ひとつずつていねいに説明してあげることが大切です。

グラフを描画することもできます。

算数の家庭学習をサポートするChatGPTの活用法

ChatGPTは、家庭学習のサポートにも役立ちます。

  • 問題作成 ChatGPTに「この算数の問題に似た新しい問題を作ってください」と依頼することで、類似問題を作成し、お子様に繰り返し練習させることができます。  
  • 学習スケジュール管理 ChatGPTに「1週間後に算数と国語のテストがあります。それまでの勉強計画を立ててください」のように依頼すると、学習スケジュールの作成をサポートしてくれます。  
  • 解答の書き方練習 ChatGPTは、お子様に解答を明確かつ整理された方法で書くように促すことができます。これは、試験で良い点数を取るために非常に重要です。  
  • 数字の書き方指導 お子様に、読みやすい数字を丁寧に書くように指導することは、ケアレスミスを防ぐために重要です。ChatGPTは、この点についてもサポートすることができます。  
  • 学習環境の整備 ChatGPTは、お子様にとって快適で集中しやすい学習環境を作るためのアドバイスを提供することができます。家庭での学習環境は、お子様の学習意欲や集中力に大きな影響を与えます。  

算数の問題を視覚化する

多くの生徒は空間的な推論に苦労しており、ChatGPTは図やイラストを作成するのに役立ちます。特に図形問題など、視覚的に理解することが重要な問題を扱う際に、ChatGPTは図形やグラフを作成することで、お子様の理解を助けることができます。  

算数の表現力を育む

中学受験の算数では、単に答えが合っているだけでなく、どのようにしてその答えにたどり着いたのかを明確に説明することが重要です。ChatGPTは、お子様に、問題解決のプロセスを明確に伝えるための「表現力」を育むサポートをすることができます。  

ChatGPTを活用する際の注意点

  • AIの解説をそのままお子様に渡すのではなく、保護者の方が一度確認して、お子様にも理解できるように説明することが重要です。
  • 完全にAI頼みにならないように気をつけましょう。あくまで、ChatGPTは学習のサポートツールです。お子様自身の力で問題を解く力を養うことが大切です。  
  • ChatGPTは、複雑な数学の問題、特に複数段階の論理的推論を必要とする問題を理解したり、解いたりするのが苦手です。そのため、ChatGPTが提供する解答や解説は、常に正しいとは限りません。保護者の方は、ChatGPTの出力内容を鵜呑みにせず、必要に応じて確認することが重要です。  

まとめ

算数に苦手意識のある保護者の方でも、ChatGPTを上手に活用することで中学受験の算数サポートを改善できます。ChatGPTは、解答の確認、解説の提供、類似問題の作成、学習スケジュール管理など、様々な方法で家庭学習をサポートすることができます。

しかし、繰り返しになりますがChatGPTはあくまで学習のサポートツールであり、お子様自身の力で問題を解く力を養うことが重要です。保護者の方は、ChatGPTの出力内容を鵜呑みにせず、お子様の理解度に合わせて適切に活用する必要があります。

塾と家庭学習、そしてChatGPTを効果的に組み合わせることで、お子様の中学受験の成功をサポートしましょう。

参考情報

この記事を書いた人
education-writer

早稲田大学卒|教育×AI×デジタルマーケティング
中学受験で挫折を経験しながらも、高校受験で第一志望に合格。その経験を活かし、子どもたちの中学受験において「幸せな受験体験」を目指し試行錯誤を重ねる。
現在は、デジタル技術やAIを活用した教育・マーケティング分野の最新情報を発信。EdTechやSEO、DX戦略に関心があり、受験生の学習効率向上や教育業界のデジタル変革を支援。

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